糖尿病患者さんにおけるアルコールの功罪について
2026.03.23
桜も開花し、お花見など宴会の機会が増えていることと思います。
皆さんは普段どのくらいお酒を飲みますか?
お酒は「体に悪い」といわれることもあれば、「少量なら問題ない」といわれることもありますよね。では、アルコールは血糖値にどのような影響を与えるのでしょうか。
① 血糖値を上げる作用
「お酒を飲んだ後にラーメンが食べたくなる」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。アルコールは満腹中枢の働きを鈍らせるため、食べても満足感を得にくくなります。その結果、食事量が増加し、血糖値はその後上昇しやすくなります。
② 血糖値を下げる作用
アルコールは肝臓で分解されます。アルコールを摂取すると、肝臓がアルコールの分解を優先するため、本来行われるはずの「糖を作る働き(糖新生)」が抑制され、ブドウ糖を生成する能力が低下します。「血糖値が下がるから良い」と考えがちですが、血糖降下薬を使用している場合、アルコールとの併用によりさらに血糖値が低下し、低血糖症状(発汗・動悸・手指の震え)を引き起こす可能性があり注意が必要です。
③ まとめ
・食欲増加により血糖値が上昇する
・糖新生の抑制により低血糖症状を引き起こす可能性がある
お酒は楽しみの一つでもありますが、アルコールの摂取は血糖値の変動を大きくし、血糖コントロールを難しくする要因となります。特に血糖降下薬を使用している方は低血糖のリスクもあるため摂取には十分な注意が必要です。糖尿病治療は原則禁止ですが、主治医に確認しながら無理のない範囲で付き合っていきましょう。
当クリニックでは管理栄養士との栄養相談を行っています。食事や生活習慣について気になることがあればぜひ気軽にご相談ください。
